高精細3Dイメージングにより最小侵襲手術をサポートするモバイルCアームイメージングシステム「Cios Spin」販売開始

東京|2018-10-01

シーメンスヘルスケア株式会社(東京都品川区、代表取締役社長兼CEO: 森 秀顕)は、高精細な術中3Dイメージングを実現するモバイルCアームイメージングシステムの新製品「Cios Spin(シオス スピン)」の販売を開始しました。

近年、外科的な治療において、患者の身体へのダメージをより少なくする最小侵襲手術(MIS:Minimally Invasive Surgery)への取り組みが進んでいます。MISでは筋肉や軟部組織を温存した手術方法が注目されていますが、安全に手術を進めるためには熟練した技術が必要で、モバイルCアームイメージングシステムにも画質、操作性ともに高い性能が求められます。Cios Spinは、独自のコーンビームCT技術「Retina 3D」と高感度な「CMOSフラットディテクタ」の搭載により、MISにおいて重要となる骨やスクリュー、インプラントの情報を明瞭に描出します。さらに3Dイメージングを支える最新のアプリケーションを搭載することで、高度化する外科的手術に最適な環境を提供します。Siemens Healthineersは、MISに求められるニーズに高いレベルで応え、プレシジョン・メディシンの拡充に貢献します。

 

Cios Spinの特長

  • 高精細3Dイメージング技術
    Retina 3Dは、Cアームの回転撮影による3次元画像再構成機能を応用したコーンビームCT技術です。
    イメージインテンシファイア(I.I.)方式の従来機種では描出が難しかったスクリューやインプラントが設置された画像においても、高出力設計の回転陽極型X線管と高感度なCMOS フラットディテクタの搭載により、高精細な3Dイメージングの撮影を実現します。30cm×30cmの大視野フラットディテクタは1回の撮影で16cm×16cm×16cmの広範囲な3D撮影視野(FOV)イメージングの取得が可能です。また、Cアームのデザインはアイソセントリック機構*2を採用し、開口部を20%*3広くしているため、3D撮影時もCアーム内部に広い空間を確保でき、手術台やCアームの位置調整も不要です。
  • オペレーターの操作をアシストする「Easy 3D」機能
    Cios Spinはすべての操作をタッチパネル上で直感的に操作可能です。3D撮影では、タッチパネル上に表示されたイラストがオペレ―ターの手順をアシストし、撮影後は自動的に3断面のMPR(Multi planar reconstruction:任意多断面再構成)画像とボリュームレンダリング画像が作成されるため、即時に画像の評価が行えます。オペレーターの熟練度に関わらず容易に操作が可能となり、これまで「手間がかかる、難しい操作が必要」と思われていた3D撮影にかかる負担を軽減します。
  • 最新の3Dアプリケーションを搭載
    3Dイメージングをさらに有効活用するためのアプリケーションとして、金属アーチファクト低減機能「MAR」やスクリュー自動検出機能「Screw Scout」、2Dガイディング機能「Target Pointer」をモバイルCアームイメージングシステムに初めて搭載しました。3D画像上でのスクリューやインプラントの評価、刺入をスムーズに行えるようサポートするこれらの機能は、高い技術が求められる手術現場において手技に専念できる環境づくりに貢献します。 

シーメンスヘルスケア株式会社
コミュニケーション部 丹野
Phone: 03-3493-5229, E-mail

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