Siemens Healthineers とBiogen、多発性硬化症に対するMRI用のツール開発で合意Siemens Healthineers とBiogen による共同リリース

ドイツ、エアランゲン/米国、ケンブリッジ|2017-01-24

治療法を決定する上で有用な情報となる、MRIの定量測定について研究予定

Siemens HealthineersとBiogenは本日、多発性硬化症の症状と進行具合を数値化する磁気共鳴診断装置(MRI )用のアプリケーションを共同開発することで合意しました。 Biogenは神経疾患および自己免疫疾患に注力しており、多発性硬化症の治療法においても過去20年の実績があります。Siemens Healthineersは医療従事者が直面している課題の解決をはじめ、それぞれの状況や環境において優位性を確立できるようサポートしています。この戦略を神経疾患でも実施するため、Siemens HealthineersはBiogenと協力し、画像診断の強みを発揮していきます。 

Siemens Healthineers MRビジネスユニット シニア・バイスプレジデントのDr. Christoph Zindelは、以下のように述べています。「Siemens HealthineersとBiogenは、医用画像技術と神経学というそれぞれの専門性を生かし、経験を分かち合い、とりわけ多発性硬化症の技術的課題に対応する新しい測定法を開発してまいります。私たちの共通のゴールは、既存の放射線科のワークフローに統合されるようなソリューションを創りだすことです。それが日常のケアの一部となることで、医療システムのコストや患者負担を増やすことなく、神経科医にとって価値の高い、新たな情報を届けることが可能になります」。

多発性硬化症の診断サポートをはじめ、症状の把握や治療の経過観察など、MRIは日常的に医師に活用されています。また、臨床医は現在のMRIと以前のMRIの比較によって質的な評価をしています。数多くの研究が明らかにしているように、MRIの定量測定は疾患予後や治療効果について追加的な情報となることがあるものの、正確さと繊細さが求められる多発性硬化症の定量測定技術は、現段階では研究用で利用されているのみです。新たに発現したT2延長病変と脳萎縮の有無など、多発性硬化症の主な指標を定量化するMRI自動化アプリケーションの開発と検証によって、日常の医療現場で高品質なデータが入手できるようになり、ひいては患者にとってもより正確で質の高い医療を提供できることになります。

BiogenのDevelopment Sciences バイスプレジデントで医学博士のRichard Rudickは以下のように述べています。「私たちBiogenは、医療現場で高品質かつ標準化されたデータが活用できることは、多発性硬化症のより深い理解につながるとともに、情報の多い状態で治療指針を決定できること、つまり、結果的に患者予後も改善できると信じています。また、日常の診療において研究用の質の高いデータを生み出すことは、医療制度の潜在力を引き出し、プレシジョン・メディシンへと前進させるものと認識しています」。 

本文中に記載の製品や特徴は、現段階ではいずれの国においても商業的に入手できるものではありません。また、法的な理由により、将来の入手可能性を必ずしも保証するものではありません。  

【参考資料】
本資料はSiemens Healthineers(ドイツ・エアランゲン)が2017年1月17日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳したものです(1月23日掲載)。
本資料の正式言語はドイツ語・英語であり、その内容および解釈については両言語が優先します。原文プレスリリースは以下よりご覧いただけます(英文)
本リリースの原文(英語)

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