ITEM 2018

2018 国際医用画像総合展 - ITEM in JRC 2018

ITEM 2018
 
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第77回日本医学放射線学会総会(JRS)において下記の通りランチョンセミナーに共催しました。


Computed Tomography ランチョンセミナー4

Expanding Precision Medicine through innovation

司会 伊東 克能 先生(山口大学大学院医学系研究科 放射線医学分野)

  • 演 題 Ⅰ: 吉田 守克 先生(天草地域医療センター 放射線科)
    Dual Source CTはどのようにして“precision medicine”、“personalized medicine“に貢献するのか?
    CT画像診断において、「的確な診断を行い治療戦略につなげるための良好な画質を低被ばくと両立させること」、「従来のCTによる形態情報だけにとどまらず、再現性の高い定量値などの付加情報を提供すること」、「読影医の診断補助や患者負担の軽減」というポイントから、これらに関わるInnovationについて臨床例とともにご紹介いただきました。
  • 演 題 Ⅱ:後閑 武彦 先生(昭和大学 医学部 放射線医学講座)
    Dual Energyイメージングを腹部救急にどう役立てるか?
    多くのエビデンスが出ているSiemens HealthineersのDual Source Dual Energy。今回は、実臨床において多くのケースを経験されている中から、特に救急領域での有用性について、豊富な臨床データを用いてご紹介いただきました。

最近のトピックである「Precision Medicine」、「Dual Energy」、「AI」などのコンテンツを含んだ内容に対して、座席数以上の多くの先生方に興味を持っていただき、立ち見でご参加いただくような状況となりました。アンケートからも非常に関心を持ってお聞きいただけたことが伺えました。


Magnetic Resonance Imaging ランチョンセミナー18

Simultaneous Multi-Slice を用いた脳神経領域の臨床および研究用MRI撮像

司会 岡田 知久 先生(京都大学大学院医学研究科・医学部 脳機能総合研究センター)
演者 堀  正明 先生(順天堂大学医学部・大学院医学研究科 放射線医学教室 放射線診断学講座)

脳神経領域におけるSimultaneous Multi-Slice(以下SMS)の臨床応用ならびに有用性について、詳しくご講演いただきました。SMSは近年注目されている高速化技術の1つですが、パラレルイメージングなどとは異なり、データのアンダーサンプリングを行わないため、SNRの低下が抑えられることが大きな特長です。
複数のスライスを同時に励起し、信号を取得する本技術において、それぞれのスライスに精度良く画像を展開するために多チャンネルの受信コイルが有利である点や、Leakage Blockの精度向上により画質劣化が更に抑えられるようになった点などを、基礎検討の結果とともに示されました。
臨床応用においては、特に、複数のb値、多くの軸数の設定が必要となるDKI(Diffusional Kurtosis Imaging)やNODDI(Neurite Orientation Dispersion and Density Imaging)などの高度な拡散強調撮像において、SMSは大幅な撮像時間の短縮若しくは同一撮像時間内で多くのスライス枚数のデータ取得が可能であり、臨床、研究の両面において必要不可欠な技術になってきているというご報告でした。今回提示された画像の多くは、SMS factor=3、つまり3断面同時励起による撮像で得られたものであり、従来の約1/3の撮像時間においても安定した結果が得られていることが示されました。
現状のSMSは、拡散強調撮像ならびにBOLD撮像シーケンスに適用する設計となっています。今後の発展性として期待される、高速スピンエコー法にSMSを適用させたSMS-TSE(WIP)についても、ニューロメラニンイメージングなど脳神経領域での初期経験などをご紹介いただきました。
最後に、現在取り組まれている研究テーマの1つである「Diffusion time(拡散時間)」に関する最新の知見についてもご紹介いただき、参加者からは高い関心が寄せられ、ご講演終了後には有意義で活発なディスカッションがおこなわれました。