複数の一般検査を組み合わせて甲状腺異常を予測する新しいスクリーニング法

シーメンス サイエンティフィック インフォメーション No.24

2015-12-01

「日本人の約 500 万~ 700 万人に何らかの甲状腺異常があり、そのなかで治療が必要な人は 200 万人におよぶ」と推定されています。ところが甲状腺ホルモンなどの専門検査は一般的な検査の項目に含まれず、そのため甲状腺異常は見逃される事も多いと言われます。

本誌は、東北医科薬科大学・医薬情報科学教室 教授としてご活躍中の佐藤憲一先生により開発された、「甲状腺ホルモンの過不足が、多くの一般検査に変動をもたらすことに着目した新しいスクリーニング法」について解説して頂きました。この新しい方法が医療現場で広く用いられるようになれば健診や病院の受診者全体の中から、測定済みの一般検査データを用いて甲状腺機能異常の疑われる対象者を絞り込み、専門検査と治療につなげることが可能になるものと期待されています。


目次

  1. 甲状腺機能異常症の特徴と専門検査
    1) 甲状腺中毒症
    2) 甲状腺機能低下症
    3) 甲状腺ホルモンの測定
    4) 一般検査への影響
  2. 健診・病院初診時の一般検査に着目した新しいスクリーニング法の開発
    1) パターン認識手法を用いた甲状腺機能異常症データの解析
    2) 中毒症のACC法、ACCH 法と低下症のLCCR 法
    3) 予測チャート
    4) 脂質異常症治療中のドック受診者に対する服薬補正
  3. 人間ドックにおけるスクリーニングの実際と多数の新規患者の発見
  4. 複数の一般検査の組み合わせに着目する手法の汎用性

 

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