AOCNMB 2017 レポート

2017-10-18

2つのアジア地域の国際学会と同時開催となったAOCNMB 2017 は、10月5日から7日にかけて国内外からたくさんの来訪者をお迎えして開催されました。Siemens Healthineersブースでは、後述するPET•CT装置は「FlowMotion」技術、SPECT•CT装置は「Broad Quantification」技術をメインに、Broadway をイメージした賑やかなブースを設け、ミニスケールモデルのガンマカメラ「Symbia Evo Excel」、SPECT•CT装置「Symbia Intevo」、PET•CT装置「Biograph mCT」および、「Biograph Horizon」を展示し、さらに読影支援システム「syngo.via」並びに、国内外施設の各装置の臨床画像をパネル展示しました。

治療すべき病変を可視化し、また可視化された病変を治療するセラノスティクスの実用化が期待される昨今、治療計画と治療効果判定における尺度として、高精度のSPECT定量化技術の必要性が高まってきています。これに関し、SPECT•CT装置で Absolute Quantification (高精度な真の定量性) を実現する「xSPECT Quant」の最新情報を紹介しました。また、「Broad Quantification」は、Symbia Intevo に搭載された新たな機能で、ご施設のドーズキャリブレータに対して、非密封線源である投与前シリンジを用いた校正を行うことで、99mTc, 123I, 177Lu, 67Ga, 201Tl, 131I, 223Ra を含め、幅広い臨床核種で定量化が可能になっています。

Biograph Horizonは、Hi-Rez LSO 検出器とTOF(Time of Flight)が搭載された、検出能と定量性を両立するPETイメージングにフォーカスした最新のPET•CT装置で、12台を超す装置が国内で稼働しています。そして、速度可変型寝台連続移動 技術「FlowMotion」がBiograph mCTだけでなくHorizon にも搭載できるようになり、本技術を実装させた初の国内臨床例をご紹介しました。全身像での病変検索等では、各被検者に対して最適化された条件で、追加撮像などによる検査時間の延長を来たすことなく、高分解能や呼吸同期画像等の特殊撮像と再構成の実施が可能になっています。さらに、FlowMotion により全身のDynamic 撮像が可能となりました。研究用途でのDynamic 撮像のみならず、Rawデータに基づくデータ加算技術により、同時に臨床データも得ることができ、大学病院、研究機関での活用が期待されます。


Luncheon Seminar

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 画像診断・核医学分野 教授 立石 宇貴秀 先生を座長にお招きし、埼玉医科大学国際医療センター 核医学科 教授 久慈 一英 先生より「定量的SPECT・CT(xSPECT bone)により実現する高精度な核医学画像評価」と題し、定量SPECTの臨床での使用例をご紹介いただきました。本学会の一般口演で発表された、多施設間におけるSymbia Intevoの定量精度の検討では、各施設内で変動率1%以内、多施設間で4%と、Symbia Intevo で高精度な定量計測が可能なことが証明されています。

これを踏まえ、久慈先生のご発表では、前立腺がん患者の骨SPECTで得られる SUVmax を指標とした、退行性変性疾患とより造骨性が活性な骨転移部の識別や、骨SPECTの線量計測を塩化ラジウムの治療における線量計測の代用として使用する検討など、定量SPECTの臨床での活用法が分かりやすく説明されました。また、シーメンス分子イメージングの製造元本社より、SPECT Product Management Directorの Kevin Hakl から、正確で自動的であり、かつ再現性のある絶対定量を目指す、シーメンスのSPECT研究開発の方針が説明されました。

核医学・分子イメージングにおける定量精度の重要性は、今後の診断、治療における判断基準となりうる観点から、シーメンスの定量性にフォーカスしたコンセプトと方向性について、ブースやセミナーにお越しいただいたお客様に強く共感していただくことができました。学会開催中のお忙しい中、ブースにお越しいただきました皆さまに、厚く御礼申し上げます。


このページをシェアする

関連記事