「DCAバンテージ」による尿中アルブミン定量測定

アルブミン/クレアチニン比を同時測定

尿中アルブミン及びクレアチニンの定量法検査の多くは汎用の生化学装置を使用して測定されていますが、採尿から測定値を得るためには時間を要してしまいます。そこで、 国際医療福祉大学医学部 臨床検査医学 主任教授 下澤 達雄 先生にオンサイトで測定結果を得られる小型HbA1c、尿中アルブミン/クレアチニン測定アナライザー「DCAバンテージ」を用いてミクロアルブミン・クレアチニン試薬の評価をいただきましたので一部をご紹介します。

国際医療福祉大学医学部 臨床検査医学 主任教授 下澤 達雄 先生
"アルブミン試薬については、キャピラリで簡単採取ができる点が評価できます" 国際医療福祉大学医学部 臨床検査医学 主任教授 下澤 達雄 先生

Q1. どの点が一番使いやすかったでしょうか?

アルブミン試薬については、キャピラリで簡単採取ができる点が評価できます。大きな病院施設では1台だと処理速度に物足りなさを感じる施設があるかもしれませんが、一般のクリニックではストレスなく操作できるはずです。
また、クレアチニン補正ができる点も、蓄尿の手間を考えれば利点になるのではないでしょうか。

DCAバンテージの操作方法

1. 尿を採取(40μL)します
2. キャピラリホルダーを挿入します
3. バーコードを読み取り、機器にセット後、プランジャーを挿入します
4. 7分後、結果が表示されます

Q2. 尿中アルブミンを測定する目的とは何なのでしょうか?

やはり、糖尿病性腎症の早期発見が挙げられます。
現在、透析の原疾患の第一位は糖尿病性腎症ですが、早期腎症で漏れ出す尿中アルブミンをいち早く発見し適切な処置を行うことで、約半数の患者に正常化が認められており、透析への進行を遅らせることができます。

また、尿中アルブミンが検出された段階で、各種ガイドラインで推奨されている薬物療法をタイムリーに行うことができますので、腎症以外の合併症予防にも効果が期待できます。

例えば、ガイドライン* にあるようにアルブミン尿を呈している患者には糖尿病網膜症の可能性を排除するために眼科的診療を促す必要があるとされています。加えて、尿中アルブミンは全身における血管内皮障害のマーカーとして知られ、動脈硬化や心血管イベントの早期予測因子としても注目されております。
さらに高血圧との関連性も知られており、尿中アルブミン測定のその幅広い役割に期待が集まっています。

* 日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン2016