あらゆるシーンに応えるオールラウンドCT
これまでハイエンドシステムの領域だった循環器領域やDual Energy Imagingなどの高度な検査から、肺がん検診や救急、整形領域のルーチン検査まで。日常的なCT検査のすべてを、この1台のシステムで対応するオールラウンドなCTの誕生です。
あらゆるシーンに応えるオールラウンドCT
これまでハイエンドシステムの領域だった循環器領域やDual Energy Imagingなどの高度な検査から、肺がん検診や救急、整形領域のルーチン検査まで。日常的なCT検査のすべてを、この1台のシステムで対応するオールラウンドなCTの誕生です。
Tin filter technology
Sn(スズ)を主成分とする「Tin filter」を用いたX線スペクトラム変調技術により、被ばく線量を通常のCT検査の約1/50 *1に抑え、一般的な胸部レントゲン検査と同等レベルの低線量 *2 でCT撮影が行えます。
これは、東京~ニューヨーク間往復のフライトで浴びる自然被ばく線量とほぼ同等*3です。低被ばくCT撮影は、特に被ばくの影響を受けやすい若年層の検査において有益です。
*1 : 当社製品比
*2: Radiology, 2008 Jul; 278によると、一般的な胸部レントゲン撮影の被ばく線量は0.1 mSv( 実効線量換算)とされています。
*3: 出典:U.S. Depar tment of Transpor tation, Federal AviationAdministration, Advisory Circular, AC No. 120-61B, Table 2
Low kV Imaging
SOMATOM go.Topは825 mAのハイパワーを発生する新開発のAthlon X線管を搭載し、血管造影検査だけでなく、実質臓器を対象とした造影検査においても、高い画像コントラストを実現しました。。
これにより、被検者の体格や検査内容に合わせて、被ばく線量の低減や、造影剤使用量の低減を可能にします。
Cardiac CT
心疾患への対応は、これからの医療にとって重要ですが、Cardiac CTはハードルの高い検査といわれていました。SOMATOM go.Topは、冠動脈を捉える高いハードウェア性能にプラスして、スキャンからポストプロセッシング、画像観察に至る複雑なステップを大幅に自動化。
オペレーターの経験に頼らずに実行できる統一されたワークフローを提供します。高度な臨床分野であるCardiac CTを、もっと身近な検査に変えます。
TwinBeam Dual Energy
TwinBeam Dual Energyは、X線ビームを2つのエネルギースペクトルに分割して異なるエネルギー領域の画像データを同時に取得します。造影剤使用量の最適化とともに定量化、物質の分離や抽出、正常組織と病変の識別などを行うことができます。
これまでのCT検査では困難だった腫瘍の良悪性の鑑別などさまざまな臨床応用が期待できます。
オペレーターの経験に関係なく、日常的なルーチン検査でも高度な臨床領域の検査でも、誰でも同じように高いレベルで実行できること。
SOMATOM go.Topは、ワークフローの自動化を実現しました。
タブレット端末をベースにした直感的な操作体系とCT検査を1つのワークフローに統合し、多くのステップを自動化することで誰もが、容易に、スピーディーに、CT検査を行うことができます。
Scan & GO
CT本体から独立したタブレット端末で遠隔操作
被検者情報の選択から、ポジショニング、スキャンの実行とすべての操作をCT 本体から離れたタブレット端末とリモートコントローラから行うことができます。スキャン後の画像確認も、タブレット端末に自動送信されるので、被検者のそばで行うことができます。
Check & GO
スキャンごとに最適な画像クオリティを
最新アルゴリズムによって、スキャンごとに撮影範囲や造影剤の分布をリアルタイムにチェックし、問題があればすぐに指摘します。すべてのオペレーターが高品質の画像を作りだすのに役立ちます。
Recon & GO
ゼロクリック・ポストプロセッシング
収集データは自動で画像再構成*され、オペレーターの経験に関係なく、高品質の2D、3D画像を提供します。煩雑なステップを簡略化し、一貫したワークローに統一することで誰もが、スピーディーに画像診断に移行することができます。
* 予め使用者が定めた設定に従います
CT View&GO
さまざまなシーンを最適な画像で提供可能
画像再構成された画像は、CT View & GOを使用することでさまざまな処理が可能になります。骨を除去し血管だけを抽出、椎体の自動ラベリング、高品質なMIP画像やVR画像の作成などスピーディーで、質の高い画像処理が行えます。
Mobile Workflow
SOMATOM go.Topがもたらす、被検者の快適性と操作性、検査の効率化はモバイルワークフローをベースに構築されています。
検査の準備から画像確認まで、CT検査の一連のワークフローはすべてCT本体から離れた場所からタブレット端末とリモートコントローラで操作することができるのでスキャン時以外は被検者に寄り添ったまま。
安心感のある検査環境を構築することができます。
"以前は管電流が足りなくて低管電圧が使えないという事態が発生していましたが 、この装置ではそういった問題はありません。肝ダイナミック造影検査を90 kVの管電圧で造影剤を3割減量して実施していますが、画質に関して満足しています。"
16列マルチスライスCT装置のSOMATOM Sensation 16を長きにわたりご使用いただき、1日に50件を超えるCT検査を実施されていました。2018年7月にSOMATOM go.Topに更新され、低管電圧撮影・造影剤使用量の減量など新しい取り組みを始められました。