プロバビリティーカーブ

一般に広く普及している特異的IgE抗体の測定値はアレルゲンへの感作を示す指標であり、必ずしも患者さんのアレルギー症状と一致するものではありません。原因食物の確定診断には食物負荷試験が行われますが、特異的IgE抗体価が高いほど当該アレルゲンによる症状発現率が高いことが知られており、連続した特異的IgE抗体価と誘発率との関係をグラフに表したプロバビリティーカーブが作成されます1)
 

プロバビリティーカーブは、日常診療に活用することでアレルギーの発現率を予想することが可能となります。また、リスクの高い負荷試験を回避することもできます。ただし、プロバビリティーカーブはあくまで統計的な手法による確率論(参考値)ですから、母集団や特異的IgE抗体の測定方法などで発現率が異なってくることに注意してください。

1) Komata T, Ebisawa M, et al: J Allergy Clin Immunol 119(5):1272-1274, 2007


アラスタット3g* による卵白と牛乳のプロバビリティーカーブ

プロバビリティーカーブの読み方

特異的IgE抗体値の上昇にともない症状発現の可能性が高くなります。

卵白の特異的IgE抗体値が19.5IUA/mLの場合、症状誘発の可能性は約50%、3.54IUA/mLでは約30%です。

牛乳の特異的IgE抗体値が162IUA/mLの場合、症状を誘発する可能性は約90%、4.68IUA/mLでは約50%、1.23IUA/mLでは約30%です。


アラスタット3g* と従来法の換算表

アラスタット3gAllgeryの卵白特異的IgE抗体値430 IUA/mL は、従来法の100 UA/mL に相当し、牛乳特異的IgE抗体値278 IUA/mL は、従来法の100UA/mL に相当します。

出典:
アラスタット3gAllergyによる食物アレルギーの診断とプロバビリティーカーブ

監修:
国立病院機構相模原病院 臨床研究センター アレルギー性疾患研究部 部長
海老澤 元宏 先生
国立病院機構相模原病院 臨床研究センター 病態総合研究部 病因・病態研究室 室長
佐藤 さくら 先生

* シーメンス・イムライズ アラスタットIgEⅡ