冬もご注意!魚介類による食物アレルギー

寒い冬はあたたかい鍋を食べたいものです。
鍋にはエビ・カニ等の甲殻類、ホタテに代表される貝類などのアレルギー症状が現れる魚介類を使うことがあると思います。本Tipsでは魚介類による食物アレルギーと加熱調理についてご説明します。

魚やエビ、イクラなどの魚介類による食物アレルギー

食物アレルギーには、魚やエビ、イクラなどを食べることによってアレルギー症状が現れる魚介類アレルギーがあります。乳児期の代表的な食物アレルギーといえば鶏卵、牛乳、小麦を主な原因とする即時型アレルギーですが、1歳を過ぎると魚卵、魚類のアレルギーが多くなり幼児期には甲殻類アレルギーも増えてきます。

マグロやサケなどの魚類、イクラやタラコの魚卵、エビやカニの甲殻類、イカ・タコの頭足類、ホタテなどの貝類を原因とした食物アレルギーの抗原検索には特異的IgE抗体検査が有用です。

魚介類アレルゲンと加熱

エビやカニがあったとしても熱を通せば、アレルギーは大丈夫でしょう?とお思いの方も多いと思います。しかし、魚介類アレルゲンは加熱によるアレルゲンの低減は期待できません。

魚介の代表的なアレルゲンであるパルブアルブミンとコラーゲンのIgE 結合能は加熱に対して安定であるため、魚を焼く、煮る、蒸すといった加熱調理ではアレルギーを防止できません。

また甲殻類(エビ、カニなど)や貝類の主要抗原であるトロポミオシンも熱安定性があり、加熱調理でのアレルゲン性低下は期待できません。

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