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アルブミン指数

アルブミン指数をご存知ですか?

糖尿病性腎症の早期発見のマーカーとして、尿中のアルブミンが指標として広く認識されてきました。

糖尿病性腎症の早期発見は、尿中アルブミンがポイント!

糖尿病性腎症は慢性の高血糖状態が持続することにより引き起こされる細小血管障害のひとつで、臨床的には蛋白尿(初期には微量アルブミン尿)、腎機能障害、高血圧、浮腫などを呈し最終的には腎不全に至ります。

日本透析医学会「図説 わが国の慢性透析療法の現状」(2008年)より
日本透析医学会「図説 わが国の慢性透析療法の現状」(2008年)より

腎不全状態となり、新規に透析療法導入となる患者が年々増えており、その40%強が糖尿病性腎症が進行した患者です(右図)。
糖尿病性腎症の進行を阻止するには、早期発見・早期治療が大切。尿中微量アルブミンのみが認められる早期腎症期を的確に診断し、厳格な血糖コントロール等の適切な治療を施すことにより、進行を阻止することができます。

Q. 微量アルブミン尿とは?
A. 糖尿病性腎症では糸球体血管壁の透過性亢進により血漿蛋白、特にアルブミンの尿中漏出が生じ、いわゆる糸球体性蛋白が出現します。蛋白定性検査で陰性と判定された検体尿でも、アルブミンの排泄量が異常に増加していることがあり、これは微量アルブミン尿と呼ばれる現象です。

Q. 尿中アルブミン指数とは?
A. 尿中アルブミン濃度は同一人でも運動や尿量、採取時間等によって異なります。糖尿病性腎症を的確に診断するためには、随時尿を用いて尿中アルブミン濃度と尿中クレアチニン濃度を同時に測定し、その比をとった指数がアルブミン指数(mg/gクレアチニン)です。

尿中アルブミン/クレアチニン比
尿中アルブミン/クレアチニン比

Q. 随時尿での腎症早期診断はできますか?
A. 日本糖尿病学会、日本腎臓学会糖尿病性腎症合同委員会は、随時尿(なるべく午前中の来院後に採った尿)で尿中アルブミン値(アルブミン指数)が30~299mg/gクレアチニンの場合に糖尿病性早期腎症と診断する、との新しい早期診断基準を規定しました。

【糖尿病性腎症早期診断基準】

測定対象 試験紙法で尿蛋白陰性か陽性(1+程度)の糖尿病患者を対象とする
必須事項 3回測定して2回以上で尿中アルブミン値が30~299mg/g・クレアチニンであれば微量アルブミン尿と判定する
参考事項 時間尿で判定する場合は
・尿中アルブミン排泄率 30~299mg/日または20~199μg/分
・尿中IV型コラーゲン 7~8μg/g・クレアチニン
・腎サイズ 腎肥大
注意事項 (1)高血圧(良性腎硬化症)、高度肥満、メタボリック症候群、尿路系異常・尿路感染症、うっ血性心不全などでも微量アルブミン尿を認めることがある
(2)高度の希釈尿、妊娠中・月経時の女性、過度な運動後・疲労・感冒などの条件下では検査を控える
(3)定性法で微量アルブミン尿を判定するのはスクリーニングの場合に限り、後日必ず上記定量法で確認する
(4)血糖や血圧コントロールが不良な場合、微量アルブミン尿の判定は避ける

〔出典〕日本糖尿病学会・日本腎臓学会糖尿病性腎症合同委員会:糖尿病性腎症の新しい早期診断基準(2005)

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